■麻酔した猫で、オシロメトリック血圧モニター使用に対する評価
Evaluation of an Oscillometric Blood Pressure
Monitor for Use in Anesthetized Cats
J Am Vet Med Assoc 221[5]:646-650 Sep 1'02
Prospective Study 24 Refs
Karen M. Pedersen, DVM, PhD; Michael A. Butler,
DVM; Annette K. Ersboll, PhD; Henrik D. Pedersen,
DVM, DrVetSci
目的:麻酔猫の広範囲な圧に対しオシロメトリック血圧モニターを使用したときの正確性を評価する事
構成:回顧的研究
動物:健康な猫6頭
方法:体重2.7-4.5kg、2-8歳のメス猫4頭とオス猫2頭を麻酔した。右大腿動脈に動脈カテーテルを設置し直接血圧を測定した。また、オシロメトリックモニターを使用し、左前腕から間接的に血圧を測定した。一連の拡張期動脈血圧(DAP)、平均動脈血圧(MAP)、収縮期動脈血圧(SAP)を低血圧、正常血圧、高血圧の間に測定した。間接測定値と直接測定値を比較した。
結果:オシロメトリックモニターは、全体の圧範囲を通してDAP、MAP共に正確で、医療機器振興協会(Association
for the Advancement of Medical Instrumentation)の基準(直接測定値との平均±SD差<5±8mmHg)に適合した。SAPは全体の圧が増すにつれ、徐々に小さな値を示した。直接測定値との平均差は、低血圧時に-5.2、正常血圧時-12.1、高血圧時-17.7mmHgだった。SAPの標準偏差値は全て<8mmHgだった。全ての試み時にモニターを読み取れた。直接血圧記録装置は、低く、または高く減衰しないときにうまく機能した。
結論と臨床関連:正常、高血圧時にSAPを軽く過小評価することを除いて、オシロメトリックモニターは麻酔をかけた猫の血圧測定を簡単にでき、信頼できるものであった。(Sato訳)